不動産を売却せずに資金調達ができるリースバックは、近年注目を集めている資金調達方法です。
また、リースバックは法人でも利用可能で、事業資金や設備投資資金などに活用できます。
ここでは、そんな法人向けサービスのメリットやデメリットについてお話しましょう
リースバックとは何か
リースバックとは、所有している不動産を売却した後に、その不動産を賃貸借契約で借りて使い続ける仕組みです。一見複雑に見えますが、簡単に言えば、
1.不動産を売却:所有している不動産をリースバック会社に売却します。
2.売却代金を受け取る:売却代金はすぐに振り込まれるため、すぐに資金調達できます。
3.賃貸借契約を締結:売却した不動産をリースバック会社から賃貸借契約で借りて使い続けます。
の3つがポイントとなります。
このサービスにはメリットとデメリットがあり、人によって十分な恩恵を受けられたり、逆にデメリットしか感じなかったりする場合もございます。
メリット
リースバックのメリットは、おもに3つです。
1. すぐにまとまった資金を調達できる
売却代金はすぐに振り込まれるため、銀行融資のように審査に時間がかからず、スピーディーに資金調達できます。
2. 不動産を手放さずに資金調達できる
売却後も賃貸借契約によって住み続けられるため、住み慣れた家や事務所を手放す必要がありません。
3. 法人税の負担を軽減できる
法人向けリースバックを活用する場合、リース料は経費として計上できるため、法人税の負担を軽減できます。
デメリット
リースバックを法人で利用する場合、デメリットは2つあります。
1. 不動産を手放すことになる
名義はリースバック会社に移るため、将来的に不動産を売却したい場合は、再度買い戻す必要があります。
当然賃貸の場合、資産として計上できないので注意が必要です
2. リース料が発生する
基本的に、売却代金よりも高い金額を賃貸料として支払うことになります。
そのため、あくまで一時的な資金繰りとして利用するのが法人向けのリースバックです。
会社のプロジェクトで予算が不足している際、大きくまとまった融資を受けたいのであれば選択肢として考えておいて良いでしょう。